INTRODUCTION
コンサル業界への転職を考えたとき、最初につまずくのがエージェント選びです。コンサル特化型だけでも10社以上あり、総合型やスカウト型まで含めると、どれに登録すべきか判断がつかない方がほとんどだと思います。しかも戦略コンサルとFAS(財務アドバイザリー)では、強いエージェントがまったく違います。
この記事では、コンサル転職に強い転職エージェント20社を、FAS・会計士向け、戦略・総合・IT向け、ハイクラス向けに分けて紹介します。日本企業のM&A件数は2025年に5,115件と2年連続で過去最多を更新しており、財務アドバイザリー人材の需要はかつてない水準にあります。
[参照元]2025年のM&A回顧(2025年1-12月の日本企業のM&A動向)|レコフデータ運営のマールオンライン
本記事では自分がどのタイプのエージェントを軸にし、何社を併用すべきかが判断できるようになります。
この記事の要点は次の3つです。
- コンサル転職は「特化型2〜3社+スカウト型1社」の併用が基本形
- FAS・財務アドバイザリー志望なら、コンサル特化型より会計士特化型を軸にするほうが求人の解像度が上がりる
- 経営コンサルタントの平均年収は1,134.6万円と高水準で、年収交渉はエージェント経由が有利
【結論】コンサル転職エージェントはタイプ別に2〜3社を併用する
コンサル転職エージェントは、大きく分けて「コンサル特化型」「会計士・管理部門特化型」「総合・ハイクラス型(スカウト型含む)」の3タイプがあります。結論から言うと、志望領域に合う特化型を2〜3社、市場価値の観測用にスカウト型を1社、合計3〜4社に登録するのが最も失敗の少ない使い方です。
1社に絞らない理由は単純で、エージェントごとに保有する非公開求人と、ファームとの関係の深さが異なるからです。同じファームの同じポジションでも、担当エージェントによって持っている選考情報の量が変わります。
コンサル転職エージェントおすすめ20社早見表
本記事で紹介する20社を、タイプと得意領域で整理しました。詳しい解説は次の章で行います。
| サービス名 | 特に強い領域 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ハイスタ会計士 | FAS・監査法人・経理財務 | 公認会計士・試験合格者 |
| EXE[エグゼ] | 管理部門マネジメント・CxO・社外役員 | 年収800万円以上の部長〜役員層 |
| MS-Japan | 経理財務・FAS・会計事務所 | 管理部門からFASを目指す人 |
| レックスアドバイザーズ | 会計事務所・FAS・事業会社経理 | 会計事務所出身者・税理士 |
| ジャスネットキャリア | 経理財務・会計コンサル | 実務経験を積みたい会計人材 |
| マイナビ会計士 | Big4系FAS・事業会社 | 初めて転職する若手会計士 |
| アンテロープ | FAS・PEファンド・M&A | FASから投資側を目指す人 |
| MyVision | 戦略・総合・IT全般 | 未経験からコンサルへ |
| アクシスコンサルティング | 総合・IT・ポストコンサル | 現役コンサルの転職 |
| ムービン | 戦略ファーム | 戦略コンサル志望者 |
| コンコードエグゼクティブグループ | 戦略・幹部ポジション | 経営幹部を目指す人 |
| アサイン | コンサル・キャリア設計 | 20〜30代の中長期キャリア志向 |
| エグゼクティブリンク | 総合・戦略 | 手厚い伴走支援を求める人 |
| コトラ | 金融×コンサル・FAS | 金融プロフェッショナル |
| フォルトナ | 外資戦略・Big4 | 年収1,000万円超を狙う人 |
| Flow Group | 選考対策 | ケース面接に不安がある人 |
| BEET-AGENT | 経理・法務・経営企画 | ポストコンサルで管理部門へ |
| JACリクルートメント | 外資・グローバル | 英語力を活かしたい人 |
| ビズリーチ | ハイクラス全般 | 市場価値を測りたい人 |
| リクルートダイレクトスカウト | ハイクラス全般 | 求人の母集団を広げたい人 |
コンサルタント向け転職エージェントの選び方
FAS・財務アドバイザリー志望なら「会計士特化型」を軸にする
FASへの転職を考えている方に最初にお伝えしたいのは、いわゆる「コンサル特化型エージェント」だけで活動しないほうがよい、という点です。
FASの中核業務である財務デューデリジェンスやバリュエーションは、公認会計士や経理財務経験者の採用が中心です。つまりFASの採用ルートは、戦略コンサルの採用ルートよりも、監査法人・会計事務所・事業会社経理の人材が流れるルートに近い構造になっています。
会計士特化型のエージェントは、監査法人からFASへ移った人のキャリアデータを大量に持っているため、「監査経験が何年あればどのポジションで評価されるか」という値付けの相場観が正確です。
戦略・総合・ITコンサル志望なら「コンサル特化型」を軸にする
一方、戦略ファームや総合ファーム、ITコンサルを志望する場合は、ケース面接対策と各ファームの選考情報を持つコンサル特化型が軸になります。
この領域は未経験からの転職も多く、たとえばMyVisionでは支援する求職者の8割がコンサル業界未経験です。
未経験者の合否を分けるのはケース面接・フェルミ推定の対策量なので、過去の選考データを持つ特化型を使うかどうかで通過率が変わります。
年収800万円以上なら「ハイクラス型」で選択肢を複線化する
現在の年収が800万円を超えている方、特にポストコンサルや管理部門マネジメント層の方は、転職一本に絞らない選択肢があります。
常勤の転職に加えて、現職を続けながら社外取締役や非常勤監査役に就任するという複線的なキャリアです。
部長級以上のポジションは後任計画や社内への影響を考慮して公募に出ないことが多く、ハイクラス領域は非公開求人とスカウトが主戦場になります。EXEハイクラス、JACリクルートメント、ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウトをこの用途で紹介します。
コンサルに強い転職エージェントおすすめ20社
ここからは20社を個別に解説します。掲載順は、FAS・会計士特化型、コンサル特化型、管理部門特化型、総合・スカウト型の順です。
本記事の選定基準
- コンサルティングファームまたはFAS・財務アドバイザリーの求人を実際に保有しているか
- 未経験・現役・ハイクラスいずれかの経験レンジで支援実績を公表しているか
- 運営会社が厚生労働大臣の有料職業紹介事業許可を取得しているか
ハイスタ会計士|監査法人からFASへ「会計士の市場価値」を軸に動く

- 公認会計士・USCPA・会計士試験合格者に対象を絞った特化型
- 紹介求人は全件非公開で、企業と求職者を同じ担当が受け持つ両手型
- 監査法人・Big4系FAS・独立系FAS・事業会社CFO候補まで会計キャリアを一気通貫で扱う
運営は株式会社アシロ(東証グロース:7378、厚生労働大臣許可番号 13-ユ-313782)。公認会計士とUSCPA、試験合格者に特化した転職エージェントです。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アシロ |
| 許可番号 | 13-ユ-313782(厚生労働大臣許可) |
| 上場市場 | 東証グロース:7378 |
| 設立 | 2016年4月(創業2009年11月) |
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウイング4F |
| 代表者 | 代表取締役 中山博登 |
| エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://hi-standard.pro/cpa/ |
監査法人からFASへの転職で悩ましいのは、自分の監査経験がいくらで評価されるのか分からない点です。監査法人の報酬はチャージレートと稼働時間の積み上げで決まり、職階が上がるまで年収カーブは緩やかに設計されています。
一方FASの報酬原資はM&A案件のアドバイザリーフィーで、案件総量が増えれば人材の値付けも上がります。日本企業のM&A件数は2025年に5,115件と2年連続で過去最多を更新しており、財務デューデリジェンスやバリュエーションを担える会計士の需要は構造的に膨らんでいます。
[参照元]2025年のM&A回顧|レコフデータ運営のマールオンライン
ただしFASは「どのチームに入るか」で得られる経験がまったく変わる業界で、DD比率・バリュエーション機会・PMI関与の有無は求人票に書かれません。
ハイスタ会計士は企業側と求職者側を同じ担当が受け持つ両手型のため、案件構成や配属チームの内情を採用企業から直接確認したうえで紹介を受けられます。
監査経験の値付け相場と案件の中身、この2つの解像度がFAS転職の成否を分けます。
公式サイト:https://hi-standard.pro/cpa/entry/
⚠ 向かないケース
会計士資格・科目合格のない方は対象外です。また戦略・ITコンサル志望の場合はコンサル特化型が適しています。
◎ こんな人におすすめ
- 監査法人からFAS・財務アドバイザリーへ移りたい公認会計士
- 試験合格・科目合格を武器にキャリアチェンジしたい人
- 将来的に事業会社CFOを視野に入れている会計士
公式サイト:https://hi-standard.pro/cpa/entry/
EXE[エグゼ]|常勤転職と社外役員就任を「複線」で検討する

- 年収800万円以上の管理部門マネジメント・部長〜CxO層に特化
- 常勤ポジションの転職と社外取締役・監査役就任を同じ担当が並行提案
- 社外役員候補の登録者は2,000名を突破、転職支援満足度92.4%(2026年7月時点)
ハイクラス層向けに、転職と経営参画を同時に扱う支援サービスです。
公式サイト:https://exe-pro.jp/
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アシロ |
| 許可番号 | 13-ユ-313782(厚生労働大臣許可) |
| 上場市場 | 東証グロース:7378 |
| 設立 | 2016年4月(創業2009年11月) |
| 本社所在地 | 東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウイング4F |
| 代表者 | 代表取締役 中山博登 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://exe-pro.jp/ |
部長級以上の転職には構造的な難しさがあります。この層のポジションは後任計画や社内政治への配慮から公募に出ることが少なく、求人が「その企業の経営層と接点を持つエージェント」に偏在するのです。
つまり登録するエージェントが経営層とつながっていなければ、案件の存在自体を知ることができません。
EXEは社外取締役・監査役の選任支援を通じて上場企業やIPO準備企業の取締役会と直接の接点を持っており、そのリレーションからCFO・管理本部長・内部監査室長といった経営直下の非公開ポジションが集まる構造になっています。
もう1つの特徴が複線提案です。1回の面談で、常勤ポジションへの転職と、現職を続けながらの社外役員・顧問就任の両方を検討できます。
転職市場の需給に自分のキャリアを委ねるのではなく、就任という第2の選択肢を持つことで、転職の条件交渉でも強気に立てるようになります。
⚠ 向かないケース:
年収800万円未満の方や20代の若手は対象レンジから外れます。コンサルファーム自体への転職が第一志望なら、コンサル特化型を軸にしてください。
◯ こんな人におすすめ
- 事業部長・管理本部長・CxOクラスで次のキャリアを考えている人
- ポストコンサルで事業会社の経営層ポジションを狙う人
- 現職を続けながら社外取締役・非常勤監査役への就任も検討したい人
公式サイト:https://exe-pro.jp/
レックスアドバイザーズ|会計事務所と事業会社の「給与構造の違い」から逆算する
- 公認会計士・税理士・経理財務に特化した両面型エージェント
- 2002年設立、会計プロフェッション領域で20年以上の紹介実績
- 東京・大阪・名古屋に拠点を持ち、関西・東海の会計人材にも対応
運営は株式会社レックスアドバイザーズ(厚生労働大臣許可番号 13-ユ-300031、代表取締役 岡村康男、2002年10月設立)。公認会計士・税理士など会計プロフェッションに特化した転職エージェントです。 [参照元]レックスアドバイザーズ会社概要
会計事務所や税理士法人から転職を考える方が直面するのは、今の職場でどこまで年収が伸びるのかという疑問です。事務所の給与原資は顧問料単価×顧問先数で規定されるため、昇給には構造的な上限があります。
一方、FASの報酬原資はM&A案件のフィーで、事業会社の経理財務は全社の人件費テーブルで決まります。つまり同じ会計スキルでも、どの給与構造の場所で働くかによって伸び方がまったく変わるのです。
レックスアドバイザーズは企業側と求職者側を同じ担当が受け持つ両面型のため、事務所側の内情(繁忙期の実態や前任者の退職理由)と、移り先の給与構造・評価制度の両方を把握したうえで提案を受けられます。会計事務所からFAS、事業会社、コンサルティングファームへと選択肢を広げたい方に向いています。
⚠ 向かないケース:
IT・戦略コンサルなど会計領域外の求人は多くありません。会計バックグラウンドがない方には不向きです。
こんな人におすすめ
- 会計事務所・税理士法人から事業会社やFASへ移りたい人
- 税理士・科目合格者でキャリアの選択肢を知りたい人
- 関西・東海エリアで会計キャリアの転職先を探している人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
| 許可番号 | 13-ユ-300031(厚生労働大臣許可) |
| 資本金 | 6,000万円 |
| 設立 | 2002年10月 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区平河町(東京本社) |
| 代表者 | 代表取締役 岡村康男 |
| 対応エリア | 東京・大阪・名古屋を中心に全国 |
| 公式サイト | https://www.career-adv.jp/ |
ジャスネットキャリア|会計士が創業した会社で実務レベルの目線合わせをする
- 公認会計士が1996年に創業した会計・税務・経理財務特化のエージェント
- 「経理実務の学校」など実務教育コンテンツを自社で運営
- 東証プライム上場の株式会社クリーク・アンド・リバー社のグループ会社
運営はジャスネットコミュニケーションズ株式会社。1996年に公認会計士が創業し、2009年から株式会社クリーク・アンド・リバー社(東証プライム:4763)のグループに加わっています。 [参照元]ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 会社概要
会計人材の転職で見落とされがちなのは、求人票の「経理経験3年以上」といった要件が、実際にどの業務レベルを指すのかが企業ごとに違う点です。月次決算までなのか、開示や連結まで担うのか、この解像度がずれると入社後のミスマッチに直結します。
ジャスネットは「経理実務の学校」や会計人材のドキュメント誌「Accountant's magazine」といった実務教育コンテンツを自社で長年運営しており、求人要件をスキル単位に翻訳して目線を合わせられる点が構造的な強みです。
FASの最前線を狙う会計士だけでなく、経理実務からステップアップして会計コンサルやアドバイザリー業務に近づきたい層まで、実務レベルに応じた提案を受けられます。
⚠ 向かないケース:
エグゼクティブ・役員クラス専門のサービスではありません。年収1,500万円超のポジションを主戦場にしたい方はハイクラス型と併用してください。
こんな人におすすめ
- 実務経験がまだ浅く、背伸びしすぎない次の一歩を探したい会計人材
- 経理財務から会計コンサル・アドバイザリーへ近づきたい人
- 学習コンテンツも活用しながら転職準備を進めたい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(1998年5月取得) |
| 親会社 | 株式会社クリーク・アンド・リバー社(東証プライム:4763) |
| 創業 | 1996年8月 |
| 本社所在地 | 東京都港区新橋4-1-1 新虎通りCORE |
| 対応エリア | 全国(東京・大阪) |
| 公式サイト | https://career.jusnet.co.jp/ |
マイナビ会計士|Big4系FASの選考情報を「量」で押さえる
- 大手人材グループが運営する公認会計士・USCPA特化サービス
- Big4系FASを含むFAS専門の求人カテゴリを常設
- 事業会社・監査法人・コンサルまで会計士の選択肢を横断的に扱う
運営は株式会社マイナビ。公認会計士・USCPA・試験合格者を対象にした特化型エージェントです。
[参照元]マイナビ転職 会計士|公認会計士の転職エージェント
Big4系FASの中途採用には、独立系ファームと違う特徴があります。採用が通年かつ大量で、選考プロセスが部門ごとに定型化されている点です。定型化された選考では、面接の質問傾向や部門別の繁忙度、直近の採用強化領域といった「量に裏づけられた情報」を持つエージェントほど対策の精度が上がります。
マイナビ会計士は大手グループの母集団と企業接点を背景に、この定型的な選考情報の蓄積で強みを発揮します。
また、マイナビグループ全体で事業会社との接点が広いため、Big4系FASと事業会社経理・経営企画を同時に比較しながら受けられるのも実務的な利点です。初めての転職でまず全体像をつかみたい若手会計士にとって、選択肢を広く見せてもらえる相手になります。
⚠ 向かないケース:
40代以降のエグゼクティブ層専門ではありません。役員直下ポジション狙いならハイクラス型を軸にしてください。
こんな人におすすめ
- 監査法人からの初めての転職で全体像をつかみたい若手会計士
- Big4系FASの選考対策を体系的に進めたい人
- FASと事業会社を並行して比較検討したい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社マイナビ |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 本社所在地 | 東京都千代田区一ツ橋(公式サイト参照) |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://cpa.mynavi.jp/ |
MS-Japan|管理部門35年の求人蓄積をFAS探索の起点に使う
- 1990年設立、管理部門・士業特化型エージェントとして35年の実績
- 経理財務・会計事務所・監査法人からFASまで、会計キャリアの双方向の異動データを保有
- 運営会社は東証プライム上場(証券コード6539)
運営は株式会社MS-Japan(東証プライム:6539)。1990年に設立され、1995年からいち早く管理部門特化の人材紹介を手がけてきた、この領域のパイオニアです。 [参照元]株式会社MS-Japan(コーポレートサイト)
管理部門の中途採用には特有の構造があります。募集枠の多くが1名の欠員補充で、枠が空いた理由がそのまま入社後に求められる役割を決めるのに、その背景は求人票に書かれないという点です。
MS-Japanの強みは、35年にわたって経理財務・会計事務所・監査法人・FASの間を人材がどう移動してきたかのデータを蓄積していることにあります。FASを「コンサル業界の一部」としてではなく「会計キャリアの選択肢の1つ」として位置づけて求人を扱っているため、FASと事業会社経理、会計事務所を同じテーブルで比較検討できます。
FASに行くべきか、事業会社の経理でM&A担当を目指すべきか迷っている段階の方には、選択肢を狭めずに相談できる相手として適しています。逆に志望がFASに固まっているなら、会計士特化型と併用して求人の抜け漏れを防ぐ使い方が有効です。
⚠ 向かないケース:
戦略・ITコンサル志望の場合、この領域の求人は主戦場ではありません。
こんな人におすすめ
- 経理・財務の実務経験を起点にFASへ移りたい人
- 会計事務所・監査法人から事業会社への転身も並行検討したい人
- 管理部門キャリア全体の中でFASを位置づけたい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社MS-Japan |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 上場市場 | 東証プライム:6539 |
| 設立 | 1990年4月 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区(公式サイト参照) |
| 代表者 | 代表取締役会長兼社長CEO 有本隆浩 |
| 対応エリア | 全国(東京・横浜・名古屋・大阪・福岡) |
| 公式サイト | https://www.jmsc.co.jp/ |
アンテロープ|FASの「次のキャリア」から逆算してファームを選ぶ
- 金融・コンサル領域に特化し、FAS・PEファンド・M&Aアドバイザリーを横断
- 担当コンサルタントは金融・コンサル業界出身者
- FAS経験後の投資サイド転身まで含めた長期キャリア設計に対応
運営はアンテロープキャリアコンサルティング株式会社。金融とコンサルティングの2領域に特化した転職エージェントです。
[参照元]アンテロープキャリアコンサルティング|コンサルタント転職・金融転職・PE転職専門の特化型転職エージェント
FAS転職で意外と見落とされるのが、FASはゴールではなく通過点になりうるという視点です。財務デューデリジェンスやバリュエーションの経験は、PEファンド・M&Aアドバイザリーファーム・事業会社のM&A部門といった投資サイドへの入場券として機能します。
ただし投資サイドの採用は各社数名規模と極端に狭き門で、どのFASのどの経験が評価されるかはファームによって異なります。
アンテロープは金融とコンサルの交差点に求人網を持ち、戦略系・財務系・再生系ファームからPE・ベンチャーキャピタルまでを一気通貫で扱っています。FASに入る段階から「3年後にどの投資サイドを狙うか」を逆算してファームを選べるのは、この両領域を扱うエージェントならではの使い方です。
⚠ 向かないケース:
ポテンシャル採用の未経験若手が主対象ではありません。また求人は首都圏中心で、地方求人は限られます。
こんな人におすすめ
- FAS経験を足がかりにPEファンド・投資サイドを目指したい人
- 金融機関からコンサル・アドバイザリーへ移りたい人
- 長期のキャリアパスから逆算してファームを選びたい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | アンテロープキャリアコンサルティング株式会社 |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 本社所在地 | 東京都(公式サイト参照) |
| 対応エリア | 首都圏中心 |
| 公式サイト | https://www.antelope.co.jp/ |
MyVision|未経験からのコンサル転職を「選考データの量」で突破する
- 支援する求職者の8割がコンサル業界未経験
- 国内の主要コンサルファームとほぼ全領域で取引
- 人材紹介部門だけで85名規模の体制(2026年6月時点)
運営は株式会社MyVision(厚生労働大臣許可番号 13-ユ-314719、2022年6月設立、代表取締役社長 山口翔平)。コンサル業界特化の転職エージェントです。 [参照元]会社概要|マイビジョン
未経験からのコンサル転職には、他業界にない特徴があります。コンサルファームの中途採用はポテンシャル採用の枠が広く、業界経験よりも「ケース面接」という定型化された関門を突破できるかで合否が決まる点です。
定型化された選考は、裏を返せば過去問と評価観点のデータを持つ側が圧倒的に有利になります。MyVisionは支援者の8割が未経験という構成からも分かるとおり、未経験者がつまずくポイントの事例を大量に蓄積しており、業界説明から模擬面接までを未経験前提で設計しています
[参照元]MyVision|コンサル転職No.1エージェント
2022年設立と歴史は浅いものの、戦略・総合・IT・FAS・シンクタンクまで領域を横断して取引があるため、「コンサルに行きたいが、どの領域が自分に合うか分からない」段階から相談できるのが実務的な利点です。
⚠ 向かないケース:
パートナー・ディレクター級のエグゼクティブ転職や、事業会社側のポジション探しは主戦場ではありません。
こんな人におすすめ
- 未経験からコンサル業界に挑戦したい20〜30代
- ケース面接・フェルミ推定の対策を体系的に受けたい人
- 戦略・総合・ITのどの領域が合うかから相談したい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社MyVision |
| 許可番号 | 13-ユ-314719(厚生労働大臣許可) |
| 設立 | 2022年6月 |
| 資本金 | 1億円 |
| 本社所在地 | 東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー24階 |
| 代表者 | 代表取締役社長 山口翔平 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://my-vision.co.jp/ |
アクシスコンサルティング|現役コンサルの「出口」まで含めてキャリアを預ける
- 2002年設立、コンサル業界特化で20年以上の支援実績
- ファームへの転職とポストコンサル(事業会社への転身)の双方向を扱う
- フリーコンサルタント向けの案件紹介事業も展開
運営はアクシスコンサルティング株式会社(2002年4月設立、証券コード9344として株式上場、代表取締役会長CEO 山尾幸弘・代表取締役社長COO 伊藤文隆)。コンサル業界特化型エージェントの老舗です。 [参照元]会社概要・アクセス・沿革|アクシスコンサルティング株式会社
コンサル業界のキャリアには「入る」と「出る」の2つの局面があり、必要な情報がまったく異なります。入る局面ではファーム別の選考情報が要りますが、出る局面では「どの経験年数・職位で事業会社にどう評価されるか」という出口の相場観が要ります。
アクシスコンサルティングはファーム向け紹介とポストコンサル向け紹介の両方を長年手がけているため、この出口の相場観を持っている点が構造的な強みです。フリーコンサル向けの案件紹介まで扱っており、「転職・独立・残留」を同じ担当と比較検討できます。
現役コンサルタントが「今すぐ転職するかは決めていないが、辞め時と出口を知っておきたい」という段階で付き合い始めるのに向いたエージェントです。
⚠ 向かないケース:
会計士資格を軸にFAS内でのキャリアを深めたい方は、会計士特化型のほうが求人の解像度が上がります。
こんな人におすすめ
- 現役コンサルタントでファーム間転職か事業会社転身かを迷っている人
- ポストコンサルの出口相場を知ってから動きたい人
- 将来のフリーコンサル独立も視野に入れている人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 上場 | 証券コード9344 |
| 設立 | 2002年4月 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区麹町4-8 麹町クリスタルシティ6F |
| 代表者 | 代表取締役会長CEO 山尾幸弘/代表取締役社長COO 伊藤文隆 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://www.axc.ne.jp/ |
ムービン・ストラテジック・キャリア|戦略ファーム出身者に選考基準ごと仕込まれる
- 1996年創業、日本で最初期のコンサル特化型エージェント
- 戦略ファーム出身のキャリアアドバイザーが選考対策を担当
- 有料職業紹介と労働者派遣の両許可を取得
運営は株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア(2000年12月設立・創業1996年、厚生労働大臣許可番号 13-ユ-040418、代表 神川貴実彦)。コンサル業界向け人材紹介のパイオニアです。 [参照元]転職サービスのムービン
戦略ファームの選考が難しいのは、ケース面接の「正解」がファームごとに違うからです。同じお題でも、構造化の切り方を重視するファームと、示唆の鋭さを重視するファームでは評価基準が異なります。
この差は外から観察しても分からず、実際に中で面接官側の目線を経験した人間でなければ言語化できません。ムービンは戦略ファーム出身者がアドバイザーの中核を占めており、志望ファームの評価基準に合わせて回答の磨き方を変える指導ができる点が、30年近い歴史に裏づけられた強みです。
創業以来の実績からファームとの関係も深く、戦略コンサルを本命にするなら選考対策のパートナーとして最有力の1社です。
⚠ 向かないケース:
FAS・会計領域や事業会社ポジションを幅広く見たい方には、守備範囲が戦略・コンサル寄りです。
こんな人におすすめ
- MBBや外資戦略ファームを本命にしている人
- ケース面接をファーム別の基準で仕上げたい人
- 総合ファームから戦略ファームへの移籍を狙う現役コンサル
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア |
| 許可番号 | 13-ユ-040418(厚生労働大臣許可) |
| 設立 | 2000年12月25日(創業1996年) |
| 本社所在地 | 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー7F |
| 代表者 | 代表 神川貴実彦 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://www.movin.co.jp/ |
コンコードエグゼクティブグループ|幹部ネットワーク経由で「指名で動く」ポジションを狙う
- 戦略コンサル・経営幹部ポジションへのキャリア支援に特化
- 代表の渡辺秀和氏は日本ヘッドハンター大賞の初代MVP
- キャリア設計を体系化した独自メソッドで長期のキャリア戦略から支援
運営は株式会社コンコードエグゼクティブグループ。戦略コンサルティングファームや経営幹部ポジションへのキャリア支援を専門とするエージェントです。
[参照元]コンコードエグゼクティブグループ|Concord Executive Group
コンサルファームの幹部級・プリンシパル級のポジションには、一般の求人市場と異なる動き方があります。この層の採用は公募よりも指名やリファラルで決まることが多く、「誰が推薦するか」がそのまま選考の入口になる構造です。
つまりファーム幹部との信頼関係を持つエージェントを経由しなければ、案件の存在にすらたどり着けません。コンコードは代表がヘッドハンティング業界の表彰制度で初代MVPに選出された実績を持ち、経営層とのネットワークを軸にこの「指名で動く市場」への接続を提供しています。
目先の転職だけでなく、社会起業家や経営者への転身まで含めたキャリア設計の思想を持っている点も特徴で、10年単位のキャリア戦略を相談する相手として向いています。
⚠ 向かないケース:
とにかく早く内定が欲しい短期決戦型の転職には、キャリア設計重視のスタイルが回りくどく感じられる可能性があります。
こんな人におすすめ
- 戦略ファームの上位職や経営幹部ポジションを狙う人
- 10年単位のキャリア戦略から逆算して転職を設計したい人
- 将来的に経営者・起業家への転身を視野に入れている人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社コンコードエグゼクティブグループ |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 本社所在地 | 東京都千代田区(公式サイト参照) |
| 代表者 | 代表取締役社長CEO 渡辺秀和 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://www.concord-group.co.jp/ |
アサイン|「3年後の期待値」から逆算して受けるファームを決める
- 20〜30代の若手ハイエンド層に特化した転職エージェント
- 転職ありきではない中長期のキャリア設計支援が基本方針
- 東京・大阪の2拠点で全国のハイエンド求人に対応
運営は株式会社アサイン(2016年12月設立、厚生労働大臣許可番号 13-ユ-308560、代表取締役 小瀬村卓実、従業員250名)。若手ハイエンド特化のエージェントです。 [参照元]企業概要 - 株式会社ASSIGN
20〜30代の転職には見落とされがちな利益相反の構造があります。人材紹介の収益は成約時の紹介フィーで決まるため、エージェント側には「今すぐ決まりやすい求人」を薦めるインセンティブが働きやすいのです。
しかし若手のキャリア価値は、今の年収よりも「その環境で3年後にどんな経験が積めるか」で決まります。アサインはこの前提に立ち、価値観のヒアリングから中長期のキャリア戦略を先に設計し、そのうえで受けるファームを絞り込むスタイルを取っています。
コンサルを「目的」ではなく「次のキャリアへの手段」として位置づけたい若手にとって、入社後の出口まで見据えた提案を受けられる点が魅力です。
⚠ 向かないケース:
40代以降のエグゼクティブ層や、会計・税務の専門特化キャリアは主対象ではありません。
こんな人におすすめ
- 20〜30代でコンサルを次のステップへの通過点と考えている人
- 転職すべきかどうかの段階からキャリア全体を相談したい人
- 価値観や志向性まで踏み込んだ提案を求める人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アサイン |
| 許可番号 | 13-ユ-308560(厚生労働大臣許可) |
| 設立 | 2016年12月27日 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区霞が関3-2-5(東京本社)/大阪支社あり |
| 代表者 | 代表取締役 小瀬村卓実 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://assign-inc.com/ |
エグゼクティブリンク|担当の「持ち人数」を絞った伴走で通過率を上げる
- コンサルティング業界・ポストコンサル転職に特化した専門エージェント
- 戦略・総合ファームや公認会計士、大手ITベンダー出身のアドバイザーが在籍
- 同時に担当する求職者数を絞り込んだ高密度の支援スタイル
運営は株式会社エグゼクティブリンク。コンサル業界への転職とポストコンサル転職を専門とする人材紹介会社です。
[参照元]株式会社エグゼクティブリンク
エージェント選びで見過ごされがちなのが、担当者1人が同時に抱える求職者数です。
人材紹介の収益構造は成約数に比例するため、多くのエージェントでは担当者ができるだけ多くの求職者を並行して受け持ちます。その結果、1人あたりの模擬面接や書類添削に割ける時間は薄まります。
エグゼクティブリンクは同時対応する人数を意図的に限定する方針を取っており、ケース面接対策のような時間投下がものを言う支援で密度を確保する設計です。
アドバイザー陣にファームや会計士、ITベンダー出身者を揃えているため、志望領域の実務感覚を踏まえた対策を受けられます。数を打つより1社ずつ確実に仕上げたい方に合ったスタイルです。
⚠ 向かないケース:
スカウトを広く受けて市場を眺めたい段階の方には、伴走密度の高さがオーバースペックになります。
こんな人におすすめ
- ケース面接・書類対策に時間をかけて伴走してほしい人
- 志望ファームを数社に絞って確実に仕上げたい人
- ポストコンサルの転身先を業界出身者と相談したい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社エグゼクティブリンク |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 本社所在地 | 東京都(公式サイト参照) |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://www.executive-link.co.jp/ |
コトラ|金融とコンサルの「交差点」で求人を広げる
- 2002年創業、金融・コンサル・経営層のプロフェッショナル領域に特化
- FAS・M&Aアドバイザリー・PEファンドなど金融とコンサルの中間領域に強い
- 金融機関・ファーム出身のコンサルタントが担当
運営は株式会社コトラ(2002年創業、代表取締役 大西利佳子、本社:東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー11階)。金融とコンサルティングを軸にしたプロフェッショナル特化エージェントです。 [参照元]企業情報 - コトラ
FASやM&Aアドバイザリーの求人には、扱うエージェントが分断されやすいという事情があります。この領域は「金融の延長」として金融特化エージェントが扱う求人と、「コンサルの一分野」としてコンサル特化エージェントが扱う求人に割れており、片方にしか登録していないと市場の半分しか見えません。
コトラは創業以来、金融とコンサルの両業界に求人網を張っているため、投資銀行・FAS・戦略ファーム・PEファンドを同じ土俵で比較できる数少ない存在です。
金融機関からコンサルへ、あるいはコンサルから投資サイドへという越境キャリアを考えている方にとって、両業界の年収相場と評価基準を横断して語れる担当がつく価値は大きいはずです。
⚠ 向かないケース:
未経験のポテンシャル採用や第二新卒層は主対象ではありません。専門性の土台がある方向けです。
こんな人におすすめ
- 金融機関からFAS・コンサルへの越境転職を考えている人
- FAS・M&A・PEファンドを横断的に比較したい人
- 金融×コンサル両方の年収相場を知ったうえで動きたい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社コトラ |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 創業 | 2002年 |
| 本社所在地 | 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー11階 |
| 代表者 | 代表取締役 大西利佳子 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://www.kotora.jp/ |
フォルトナ|外資戦略・Big4への「タイミング勝負」に照準を合わせる
- 外資戦略ファーム・Big4系ファームへのハイクラス転職に特化
- 入社前後まで含めた長期伴走型の支援スタイル
- 2017年設立、経営陣はヘッドハンティング業界出身
運営はフォルトナ株式会社(2017年設立、厚生労働大臣許可番号 13-ユ-310161、代表取締役 三石真司)。外資戦略・Big4領域のハイクラス転職に特化したエージェントです。 [参照元]会社概要|ハイクラス転職のフォルトナ
外資系ファームの中途採用には、日系大手と違う時間構造があります。年間の採用計画に沿って通年で募集する日系に対し、外資はプロジェクトの受注状況やチームの欠員でポジションが突然開き、埋まれば即クローズします。
つまり「良いポジションが開いた瞬間を知れるか」が勝負で、これはファームの採用担当と日常的に接点を持つエージェントでなければ捕捉できません。フォルトナは外資戦略・Big4に領域を絞り込むことで、この開閉のタイミング情報を追える体制を取っています。
支援を内定で終わらせず入社前後まで伴走する方針も、オファー年収の交渉やオンボーディングで失敗しやすい外資転職では実利があります。
⚠ 向かないケース:
じっくり業界研究から始めたい未経験の方や、日系事業会社を幅広く見たい方には特化の範囲が狭く感じられます。
こんな人におすすめ
- 外資戦略ファーム・Big4を本命にする現役コンサル・ハイクラス層
- 年収1,000万円超のオファー獲得と条件交渉まで支援してほしい人
- ポジションが開いた瞬間の情報を逃したくない人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | フォルトナ株式会社 |
| 許可番号 | 13-ユ-310161(厚生労働大臣許可) |
| 設立 | 2017年 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区 |
| 代表者 | 代表取締役 三石真司 |
| 対応エリア | 全国(首都圏中心) |
| 公式サイト | https://fortna.co.jp/ |
Flow Group|業界メディア運営の「生の情報」を選考対策に転用する
- コンサル特化メディア「コンサルキャリア」を自社運営
- コンサル出身のキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応
- 転職支援からフリーコンサル向け案件紹介まで展開
運営は株式会社Flow Group(2019年8月設立、本社:東京都新宿区市谷田町3-8)。コンサル業界向けのメディア運営と転職支援を手がける会社です。
[参照元]事業一覧|株式会社Flow Group
コンサル選考の情報には鮮度があります。ケース面接の出題傾向や各ファームの採用強化領域は年単位で変わるため、数年前の対策情報では精度が落ちます。
Flow Groupの特徴は、キャリアメディア「コンサルキャリア」の運営を通じて業界の中の人への取材を継続している点で、この取材網がそのまま選考トレンドの更新装置として機能しています。
メディア発の情報蓄積を過去問対策や職務経歴書の添削に転用できるのが、エージェント専業の会社にはない構造です。
2019年設立の若い会社ですが、若手向けの情報発信と支援の距離が近く、初めてコンサル転職の全体像をつかみたい20〜30代に向いています。
⚠ 向かないケース:
エグゼクティブ層の非公開ポジション狙いには、老舗エージェントやハイクラス型が適しています。
こんな人におすすめ
- コンサル業界の最新の選考トレンドを踏まえて対策したい人
- メディアで業界研究をしながら転職準備を進めたい20〜30代
- 将来のフリーコンサル独立も含めて情報収集したい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Flow Group |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 設立 | 2019年8月 |
| 本社所在地 | 東京都新宿区市谷田町3-8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンタービル2F |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://flow-group.jp/ |
BEET-AGENT|ポストコンサル×管理部門の「職務経歴の翻訳」を任せる
- 経理・財務・法務・経営企画など管理部門ポジションに特化
- 企業側と求職者側を同じ担当が受け持つ両面型
- 上場企業・IPO準備企業の管理部門ハイクラス案件を保有
運営は株式会社アシロ(東証グロース:7378、厚生労働大臣許可番号 13-ユ-313782)。管理部門特化型の転職エージェントです。
[参照元]BEET-AGENT(ビートエージェント)|管理部門特化の転職エージェント
コンサルから事業会社の管理部門へ移るポストコンサル転職には、独特のつまずきどころがあります。
コンサルの職務経歴は「プロジェクト単位」で書かれるのに対し、管理部門の採用側は「決算・開示・契約審査といった機能単位」で人を評価するため、同じ経験でも書き方と伝え方の翻訳を誤ると実力より低く見積もられるのです。
BEET-AGENTは経営企画・経理・法務の採用要件を企業側から直接聞く両面型のため、プロジェクト経験をどの機能語彙に置き換えれば刺さるかという翻訳の精度が違います。
コンサル業界を出て事業会社の経営企画やCFO直下ポジションに軟着陸したい方にとって、コンサル特化型と並行して登録しておく価値のある1社です。
⚠ 向かないケース:
コンサルファーム自体への転職が目的の方には不向きです。管理部門・コーポレート側の求人が主戦場です。
こんな人におすすめ
- ポストコンサルで経営企画・経理・法務ポジションを狙う人
- 年収600万円以上の管理部門ハイクラスを目指す人
- 上場企業・IPO準備企業のコーポレート部門に関心がある人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アシロ |
| 許可番号 | 13-ユ-313782(厚生労働大臣許可) |
| 上場市場 | 東証グロース:7378 |
| 設立 | 2016年4月(創業2009年11月) |
| 本社所在地 | 東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウイング4F |
| 代表者 | 代表取締役 中山博登 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://beet-agent.com/ |
JACリクルートメント|外資・グローバル案件を両面型コンサルタントから引き出す
- 外資系・グローバル企業のミドル〜ハイクラス転職に強み
- 企業と求職者を同じコンサルタントが担当する両面型
- 東証プライム上場企業が運営
運営は株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント(東証プライム:2124、厚生労働大臣許可番号 13-ユ-010227)。外資・グローバル領域に強いハイクラス転職エージェントです。 [参照元]JACリクルートメント|ハイクラス・ミドルクラス転職
外資系ファームや外資系企業の求人には、求人票に載らない前提条件が多いという特徴があります。本国へのレポートライン、実質的な英語使用比率、日本法人の裁量範囲といった働き方を左右する情報は、企業の採用担当と直接話している人間でなければ答えられません。
JACは企業開拓と求職者支援を同じコンサルタントが担う両面型を採っているため、紹介の場でこうした一次情報をそのまま確認できる構造になっています。
コンサル特化型ではないものの、外資系ファームに加えて外資系事業会社の経営企画・管理部門まで視野に入れるなら、グローバル領域の求人網として併用する価値があります。
⚠ 向かないケース:
未経験の若手ポテンシャル層や、国内の会計事務所・税理士法人志望の方は主対象ではありません。
こんな人におすすめ
- 英語力を活かして外資系ファーム・外資系企業へ移りたい人
- 年収800万円以上のミドル〜ハイクラス層
- 外資の働き方の実情を確認してから応募したい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント |
| 許可番号 | 13-ユ-010227(厚生労働大臣許可) |
| 上場市場 | 東証プライム:2124 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区(公式サイト参照) |
| 対応エリア | 全国・海外 |
| 公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
ビズリーチ|求人探しではなく「市場価格の観測装置」として使う
- 職務経歴書を登録して企業・ヘッドハンターからのスカウトを待つスカウト型
- ハイクラス求人が中心で、コンサル・経営企画領域のスカウトが多い
- 誰からどんなスカウトが届くかで自分の市場価値を可視化できる
運営は株式会社ビズリーチ(ビジョナルグループ、厚生労働大臣許可番号 13-ユ-302647)。国内最大級のスカウト型転職サービスです。
[参照元]ビズリーチ|選ばれたハイクラスのための転職サイト
エージェント型と根本的に違うのは、ビズリーチが「応募する場」ではなく「観測する場」として機能する点です。職務経歴書を置いておくと、どの業界のどのポジションから、いくらの年収レンジでスカウトが届くかが蓄積されていきます。
これは転職市場があなたに付けている現在の値札そのもので、エージェントの主観的な評価とは別の、需要側から見た客観データです。コンサル転職では、活動開始前にこの観測を1〜2ヶ月回しておくと、特化型エージェントとの面談で年収目線の交渉材料になります。
ヘッドハンター経由で非公開のファーム案件が届くこともあり、特化型と併用する受け皿として登録しておいて損のないサービスです。
⚠ 向かないケース:
職務経歴が浅くスカウトが届きにくい20代前半の方や、手厚い選考対策を求める方には単体では不十分です。
こんな人におすすめ
- 転職活動を始める前に自分の市場価値を測っておきたい人
- 現職を続けながら受け身で選択肢を集めたい人
- 特化型エージェントと併用して求人の漏れを防ぎたい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ビズリーチ(ビジョナルグループ) |
| 許可番号 | 13-ユ-302647(厚生労働大臣許可) |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区(公式サイト参照) |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
リクルートダイレクトスカウト|求人母集団の広さで「漏れ」を防ぐ
- リクルートが運営するハイクラス向けスカウトサービス
- 登録・利用は完全無料
- コンサル・経営企画領域を含む大規模な求人データベース
運営は株式会社リクルート。ハイクラス層向けのスカウト型転職サービスです。
[参照元]リクルートダイレクトスカウト|ハイクラス向け転職スカウトサービス
特化型エージェントを軸にする戦略の唯一の弱点は、その会社が取引していないファーム・企業の求人が視界に入らないことです。人材紹介会社と企業の取引には濃淡があり、どんな優良エージェントでも市場全体はカバーできません。
リクルートダイレクトスカウトは国内最大級の人材会社の基盤を背景にした求人母集団の広さが持ち味で、特化型では出会えない企業からのスカウトが届く可能性を残せます。
完全無料で放置していてもデメリットがないため、ビズリーチと合わせて「観測網」として張っておき、興味のあるスカウトだけ拾う使い方が現実的です。
⚠ 向かないケース:
伴走型の選考対策は提供されないため、ケース面接対策は特化型エージェントで補う必要があります。
こんな人におすすめ
- 特化型エージェントの担当外の求人も漏らさず見たい人
- 無料でスカウトの受け皿を増やしておきたい人
- 地方・リモートを含めて広く選択肢を集めたい人
| 基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社リクルート |
| 許可番号 | 有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣許可) |
| 本社所在地 | 東京都千代田区 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
【比較一覧表】20社の運営会社・特化領域・年収レンジ・向いている人
紹介した20社を一覧にまとめました。年収レンジは各サービスの主対象層の目安です。
| サービス名 | 特化領域 | 年収レンジ(目安) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ハイスタ会計士 | 会計士・FAS | 600万〜1,500万円 | 監査法人からFASへ移る会計士 |
| EXEハイクラス | 管理部門ハイクラス・社外役員 | 800万円〜 | 部長〜CxO層・複線キャリア志向 |
| MS-Japan | 管理部門・士業 | 500万〜1,200万円 | 管理部門起点でFASを探す人 |
| レックスアドバイザーズ | 会計士・税理士 | 500万〜1,200万円 | 会計事務所出身者 |
| ジャスネットキャリア | 会計・経理 | 400万〜1,000万円 | 実務経験を積み上げたい会計人材 |
| マイナビ会計士 | 会計士 | 500万〜1,200万円 | 初転職の若手会計士 |
| アンテロープ | 金融・コンサル・PE | 700万〜2,000万円 | FASから投資サイドを狙う人 |
| MyVision | コンサル全般 | 500万〜1,500万円 | 未経験からのコンサル転職 |
| アクシスコンサルティング | コンサル・ポストコンサル | 600万〜1,500万円 | 現役コンサルの転職・転身 |
| ムービン | 戦略コンサル | 600万〜2,000万円 | 戦略ファーム本命の人 |
| コンコード | 戦略・経営幹部 | 800万〜2,000万円 | 幹部ポジションを狙う人 |
| アサイン | 若手ハイエンド | 500万〜1,200万円 | 20〜30代のキャリア設計重視層 |
| エグゼクティブリンク | コンサル・ポストコンサル | 600万〜1,500万円 | 少数伴走で仕上げたい人 |
| コトラ | 金融・コンサル | 700万〜2,000万円 | 金融×コンサルの越境転職 |
| フォルトナ | 外資戦略・Big4 | 800万〜2,000万円 | 外資ファーム本命の人 |
| Flow Group | コンサル | 500万〜1,200万円 | 最新トレンドで対策したい若手 |
| BEET-AGENT | 管理部門 | 600万〜1,200万円 | ポストコンサルで管理部門へ |
| JACリクルートメント | 外資・グローバル | 600万〜1,500万円 | 英語力を活かしたい人 |
| ビズリーチ | ハイクラス全般 | 600万円〜 | 市場価値を観測したい人 |
| リクルートダイレクトスカウト | ハイクラス全般 | 600万円〜 | 求人の漏れを防ぎたい人 |
コンサル転職エージェントの選び方|失敗しない3つの基準
20社を前にしても、自分にとっての正解は絞り込めます。判断基準は次の3つです。この章では、志望領域・経験レンジ・エージェントの型という3つの軸で、登録すべき組み合わせを決める手順を解説します。
志望領域(FAS・戦略・総合・IT)の求人を実際に保有しているか
最初に確認すべきは、そのエージェントが志望領域の求人を「実際に」持っているかです。コンサル特化を名乗るエージェントでも、実態は総合ファーム中心でFASはほぼ扱っていない、というケースは珍しくありません。
見分け方は簡単で、初回面談の前後に「直近3ヶ月でこの領域の決定実績が何件あるか」を聞くことです。
求人の有無ではなく決定実績を聞くのがポイントで、実績が答えられないエージェントはその領域とのパイプが細いと判断できます。FAS志望なら会計士特化型、戦略志望ならコンサル特化型と、軸足を領域に合わせて選んでください。
自分の経験レンジ(未経験・現役・ハイクラス)の支援実績があるか
同じコンサル特化型でも、未経験者の支援が得意な会社と、現役コンサルの移籍が得意な会社では蓄積しているノウハウが違います。
未経験ならケース面接の初歩からの指導実績、現役ならファーム間移籍や出口の相場観、ハイクラスなら非公開ポジションへの接続力が、それぞれ確認すべき実績です。
自分の現在地と違うレンジが得意なエージェントに当たると、的外れな求人ばかり紹介される消耗戦になります。本記事の各社解説にある「こんな人におすすめ」を、自分の経験レンジと照らして選んでください。
両面型か片面型か|案件情報の解像度が変わる
人材紹介会社には、企業担当と求職者担当を分ける片面型と、同じ担当が両方を受け持つ両面型があります。
片面型は求人数を広く扱えるのが利点ですが、企業の生の情報が社内の伝言を経て届くため、粒度が落ちます。
両面型は扱える求人数こそ絞られるものの、配属チームの雰囲気や前任者の退職理由といった求人票に載らない情報を、企業から直接聞いた人間の口から確認できます。
コンサル・FAS転職は「どのチームに入るか」で経験価値が大きく変わる世界です。志望が固まってきた段階では、両面型のエージェントを少なくとも1社は入れておくことをおすすめします。
特化型2〜3社+スカウト型1社の併用が最適解である理由
結論の章でも触れたとおり、登録は特化型2〜3社とスカウト型1社の併用が基本形です。理由は3つあります。
第一に、非公開求人はエージェントごとに独占案件があり、1社では市場の一部しか見えません。第二に、担当者との相性は事前に分からず、複数登録が事実上の担当ガチャ対策になります。第三に、複数エージェントの求人と評価を突き合わせることが、年収交渉の際の相場根拠になります。
一方で5社以上に広げると、日程調整と重複応募の管理コストが支援の質を食い潰します。志望領域の特化型を軸に、多くても4社までに絞るのが実務的です。
【領域別】コンサル転職エージェントの使い分け
同じ「コンサル転職」でも、領域によって使うべきエージェントは変わります。この章では、FAS・戦略・総合・IT・シンクタンクの5領域について、市場の特徴とエージェントの組み合わせを整理します。
FAS・財務アドバイザリーに強いエージェント|M&A過去最多の追い風
FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)は、M&Aに伴う財務デューデリジェンス、企業価値評価(バリュエーション)、事業再生などを担う領域です。
日本企業のM&A件数は2025年に5,115件と2年連続で過去最多を更新し、金額も35.7兆円と過去最高を記録しており、FAS人材の需要はコンサル領域の中でも突出して構造的に伸びています。 [参照元]2025年のM&A回顧(2025年1-12月の日本企業のM&A動向)|レコフデータ運営のマールオンライン
FAS志望なら、会計士資格がある方はハイスタ会計士を軸に、MS-Japanかレックスアドバイザーズを併用する組み合わせが基本です。
投資サイドへの将来展開まで見るならアンテロープかコトラを加えてください。会計資格のない方は、財務・経理の実務経験を起点にMS-JapanとMyVisionを併用する形になります。
戦略コンサルに強いエージェント|選考の質がすべてを決める
MBB(マッキンゼー・BCG・ベイン)をはじめとする戦略ファームは、コンサル転職の中で最も選考難度が高い領域です。合否を分けるのはほぼケース面接の完成度であり、エージェント選び=選考対策のコーチ選びと言い切れます。
戦略ファーム出身者が対策を担当するムービン、幹部ネットワークを持つコンコード、外資戦略に特化したフォルトナが中心候補です。未経験から戦略を狙う場合は、未経験支援の蓄積が厚いMyVisionを起点に、ムービンで仕上げる二段構えが現実的です。
総合コンサル(Big4・アクセンチュア)に強いエージェント
Big4(デロイト・PwC・KPMG・EY)系ファームやアクセンチュアなどの総合ファームは、採用人数が多く未経験の入口として最も現実的な領域です。
採用が大規模なぶん選考プロセスが定型化しており、部門別の情報量がエージェントの価値になります。
MyVision、アクシスコンサルティング、エグゼクティブリンクが主力候補です。総合ファームの中でもFAS部門を狙う場合は、会計士特化型の求人と重なるため、ハイスタ会計士やマイナビ会計士の情報と突き合わせると部門の実態がつかみやすくなります。
ITコンサル・DX領域に強いエージェント
ITコンサル・DX領域は、SIerやITベンダー出身者がコンサルに移る主要ルートで、技術バックグラウンドがポテンシャルとして評価されやすい領域です。
総合ファームのDX部門、IT特化ファーム、アクセンチュアのテクノロジー部門などが受け皿になります。
MyVisionとアクシスコンサルティングが未経験・経験者とも対応の中心で、大手ITベンダー出身のアドバイザーが在籍するエグゼクティブリンクも候補になります。
事業会社のDX推進部門まで広げて見たい場合は、スカウト型でIT系ヘッドハンターからの接触を待つのも有効です。
シンクタンク・事業再生系に強いエージェント
シンクタンク(野村総研・三菱総研など)はリサーチ力と政策知見、事業再生系ファームは財務と実行支援の掛け合わせが求められる、それぞれ独特の採用基準を持つ領域です。募集ポジションが少なく、公開求人だけでは市場の全体像が見えません。
シンクタンクはムービンやMyVisionといったコンサル特化型が扱い、事業再生系は財務スキルが軸になるため、アンテロープ・コトラ・ハイスタ会計士など金融・会計系の求人網を持つエージェントが強みを発揮します。
【経験・キャリア別】あなたに合うエージェントの選び方
領域だけでなく、いまの経験値によっても最適な組み合わせは変わります。この章では、未経験・現役コンサル・会計士・ハイクラスの4パターンについて、登録すべきエージェントの型を示します。
未経験からコンサルを目指す場合|支援者の8割が未経験の特化型を使う
未経験からの挑戦で最初に知っておくべきは、コンサル業界が中途採用市場の中でも例外的にポテンシャル採用へ開かれている点です。
総合ファームを中心に採用数が多く、業界知識より地頭とケース面接の仕上がりで判断されます。だからこそ、未経験者の支援数が多いエージェントを選ぶと、つまずきパターンを踏まえた対策を受けられます。
MyVisionは支援する求職者の8割がコンサル業界未経験で、業界説明からケース対策まで未経験前提の設計になっています。
MyVisionかFlow Groupを起点に、志望が戦略に寄ってきたらムービンを加える構成が現実的です。あわせてビズリーチに職務経歴書を置き、現在の市場価値を観測しながら進めてください。
現役コンサル・ポストコンサルの場合|非公開ポジションと出口戦略
現役コンサルタントの転職は、ファーム間の移籍か、事業会社への転身(ポストコンサル)かで使うべきエージェントが分かれます。
移籍ならムービン・フォルトナ・エグゼクティブリンクのようなファームとの距離が近い特化型、転身なら出口の相場観を持つアクシスコンサルティングと、管理部門求人を持つBEET-AGENTの組み合わせが軸になります。
ポストコンサルで見落とされがちなのは、コンサル在籍年数が長いほど事業会社側の「使いにくさ」の懸念も増える点です。転身のタイミング設計こそ、出口を知るエージェントに相談する価値があります。
公認会計士からFASへ転身する場合|監査経験の値付けが変わる構造
公認会計士のFAS転身は、いま最も追い風の強いキャリアチェンジです。
日本公認会計士協会の会員・準会員数は2026年8月末時点で46,312人と増加を続けていますが、M&A件数の伸びがそれを上回るペースで財務デューデリジェンス・バリュエーション人材の需要を生んでいるためです。 [参照元]会員数等調(2026年8月31日現在)|日本公認会計士協会
同じ監査経験でも、Big4系FASと独立系FAS、事業会社のM&A部門では評価のされ方と年収の付き方が異なります。
ハイスタ会計士を軸に、MS-Japanかレックスアドバイザーズを併用して値付けの相場を複数の目で確認する進め方が堅実です。投資サイドへの将来展開まで見るならアンテロープを加えてください。
年収800万円以上のハイクラスの場合|転職と社外役員就任の複線化
年収800万円を超える管理部門マネジメント層・ポストコンサル層は、転職市場の外にも選択肢があります。
現職を続けながら社外取締役・非常勤監査役に就任し、経営経験を積みながら報酬源を複線化する道です。上場企業にはコーポレートガバナンス・コードへの対応で独立社外役員のニーズが恒常的にあり、士業や管理部門出身のプロフェッショナルが候補として求められています。
この複線戦略を1つの面談で検討できるのがEXEハイクラスです。あわせてJACリクルートメントで外資・グローバル案件を、ビズリーチとリクルートダイレクトスカウトでスカウトの観測網を確保する4点セットが、ハイクラス層の標準装備になります。
コンサル転職市場の現状|データで見る「今が好機」の根拠
エージェント選びの前提として、コンサル転職市場がいまどんな局面にあるかを公的統計と調査データで確認しておきます。結論として、市場規模・年収・案件量のいずれも拡大局面にあります。
コンサル市場は7,987億円・2年連続の2桁成長(IDC Japan)
IT専門調査会社IDC Japanによると、国内ビジネスコンサルティング市場は2024年に支出額ベースで前年比10.8%増の7,987億円となり、2025年も前年比11.2%増の2桁成長が見込まれています。
企業のAI導入に伴う戦略策定・業務変革・ガバナンス構築の案件が拡大し、官公庁・自治体からの需要も伸びています。[参照元]国内ビジネスコンサルティング市場予測を発表~企業のAI適応は市場成長の促進要因に~|IDC Japan(2025年12月10日)
市場が2桁成長を続けるということは、各ファームがデリバリー人材の確保を迫られ続けるということです。採用需要の強さは、未経験採用の門戸の広さと、経験者の年収交渉力に直結します。
経営コンサルタントの平均年収は1,134.6万円(厚労省job tag)
厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagによると、経営コンサルタントの平均年収は1,134.6万円、平均年齢は39.4歳です(賃金構造基本統計調査に基づく値、2026年9月4日時点)。 [参照元]経営コンサルタント|職業情報提供サイトjob tag(厚生労働省)
国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査では給与所得者の平均給与は478万円ですから、コンサルタントの平均はその2倍を超える水準です。
[参照元]民間給与実態統計調査|国税庁
ただしこれは平均値で、実際の年収はファームの種類と職位で大きく変わります。同じアナリスト職でも外資戦略と国内独立系では初年度から数百万円の差が付くため、オファー比較の場面ではエージェント経由で職位・賞与体系まで確認することが大切です。
M&Aは5,115件・35.7兆円で過去最高|FAS人材需要の構造
レコフデータの集計によると、2025年の日本企業のM&A件数は5,115件と初めて5,000件を突破し、2年連続で過去最多を更新しました。
金額も35.7兆円と過去最高です。 [参照元]2025年のM&A回顧(2025年1-12月の日本企業のM&A動向)|レコフデータ運営のマールオンライン
M&Aの1件1件に財務デューデリジェンス・バリュエーション・PMIといったFASの業務が発生するため、M&A件数はFAS人材需要の先行指標として読めます。
事業承継型の中小M&Aから大型クロスボーダー案件まで裾野が広がっており、Big4系FASだけでなく独立系ファーム・M&Aブティックまで採用意欲が波及しているのが現在の局面です。
会計士は46,312人に増加、それでもFASが売り手市場である理由
日本公認会計士協会の会員・準会員数は2026年8月末時点で46,312人です。会計士の供給は着実に増えていますが、FAS転職市場では依然として候補者側が優位です。 [参照元]会員数等調(2026年8月31日現在)|日本公認会計士協会
理由は需要の二重構造にあります。上場企業の監査需要が会計士の土台の雇用を吸収し続ける一方で、M&A拡大によるFAS需要が「監査経験者の引き抜き市場」として上乗せされているためです。
監査法人側も人材流出への対抗で処遇を引き上げており、FASと監査法人が同じ人材を取り合う構図が、会計士の転職条件を押し上げています。
コンサル転職を成功させる5つのコツ
エージェント選びと並行して、転職活動そのものの精度を上げる実践的なコツを5つ紹介します。いずれもエージェントを「使いこなす」ための行動です。
ケース面接・フェルミ推定はエージェントの過去問データで対策する
コンサル選考の最大の関門はケース面接です。独学の書籍学習だけでは、志望ファームの出題傾向と評価基準に合わせた仕上げができません。
特化型エージェントは過去の受験者から選考内容のフィードバックを集めており、この過去問データと模擬面接こそエージェントを使う最大の理由です。
模擬面接は最低3回、できれば異なる担当者と行い、構造化・仮説・示唆出しのどこで詰まるかを言語化してもらってください。
職務経歴書は「プロジェクト単位」で定量的に書く
コンサル・FASの採用側は、職務経歴書をプロジェクト単位で読みます。
所属部署と担当業務の羅列ではなく、案件ごとに「テーマ・自分の役割・規模・成果」を数字で示す構成に組み替えてください。事業会社出身者なら、通常業務の中から課題解決の要素を持つ取り組みをプロジェクトとして切り出す書き方が有効です。
この組み替え自体がエージェントの腕の見せどころなので、添削の質を初回で見極める材料にもなります。
志望ファームのカルチャーと評価制度を面談で確認する
同じ領域のファームでも、稼働の強度・評価サイクル・アップオアアウトの運用は大きく異なります。
入社後のミスマッチの大半は、この内情を確認しないまま知名度と年収で選ぶことから生まれます。
両面型のエージェントであれば、配属予定チームの離職状況や昇格実績まで確認できることがあります。求人票にない情報を引き出せるかどうかは、質問するかどうかで決まります。遠慮なく聞いてください。
複数エージェントの求人と評価を突き合わせて条件交渉に使う
複数登録の価値は、求人の網羅性だけでなく交渉材料の獲得にもあります。
同じファームのオファーでも、エージェント経由の年収提示には幅が出ることがありますし、他社経由で受けている選考の存在は、オファー面談での条件交渉の裏づけになります。
またビズリーチなどのスカウトで観測した市場価値は、「市場ではこの水準の打診を受けている」という客観的な交渉根拠として機能します。
在職中に登録し、選考スケジュールを分散させる
コンサル選考は書類から最終面接まで1〜2ヶ月かかるうえ、ケース対策の準備期間も必要です。
退職してから始めると、準備不足のまま焦って受ける悪循環に陥りがちです。在職中に登録して市場観測と対策を先行させ、本命の選考時期を自分でコントロールしてください。
また本命ファームをいきなり受けず、練習企業→本命の順に選考を組むスケジュール設計も、エージェントに相談すれば調整してもらえます。
コンサル転職エージェント利用の流れ|登録から内定まで5ステップ
初めてエージェントを使う方向けに、登録から内定までの流れを整理します。
- 無料登録:公式サイトから経歴を入力して登録します。職務経歴書は完璧でなくても構いません。面談までにエージェントと一緒に磨けます。
- キャリア面談:担当者と志望領域・年収希望・転職時期をすり合わせます。この段階で「直近の決定実績」を質問し、担当者の領域理解を見極めてください。
- 求人紹介・応募:紹介された求人から応募先を選びます。紹介理由に納得できない求人は遠慮なく断って問題ありません。
- 選考・面接対策:書類添削・模擬ケース面接・想定問答の準備を進めます。選考ごとのフィードバックを次に活かします。
- 内定・条件交渉:オファー面談での年収・職位交渉はエージェントが代行します。複数オファーの比較検討や入社日調整も任せられます。
登録から内定までは平均で2〜3ヶ月、ケース対策を含めると3〜6ヶ月を見込んでおくと余裕を持って動けます。
利用料金は今回紹介した20社すべて無料です。人材紹介会社は採用企業から成功報酬を受け取る事業構造のため、求職者側に費用は発生しません。
コンサル転職エージェントに関するよくある質問(FAQ)
コンサル転職に強いエージェントはどこですか?
志望領域によって答えが変わります。
FAS・財務アドバイザリーならハイスタ会計士やMS-Japanなどの会計系特化型、戦略ファームならムービンやフォルトナ、未経験からの挑戦ならMyVisionが代表的です。
共通の正解は1社に絞らないことで、特化型2〜3社とスカウト型1社の併用が基本形になります。
未経験でもコンサル転職エージェントは使えますか?
使えます。むしろ未経験こそエージェント経由が有利です。コンサル選考はケース面接という独特の関門があり、過去問データと模擬面接の質が合否を左右します。
MyVisionのように支援者の8割が未経験というエージェントもあり、未経験前提の対策プログラムを無料で受けられます。
FAS・財務アドバイザリーに強いエージェントはどこですか?
会計士資格・科目合格があるならハイスタ会計士、管理部門キャリアの延長で探すならMS-Japan、会計事務所出身ならレックスアドバイザーズが起点になります。
M&A件数が2年連続で過去最多を更新している追い風の領域なので、複数エージェントで求人と年収相場を突き合わせることをおすすめします。
転職エージェントは何社登録すべきですか?
特化型2〜3社+スカウト型1社の合計3〜4社が目安です。
1社では非公開求人の網羅性と担当者の相性リスクをカバーできず、5社以上では日程調整と応募管理のコストが支援の質を上回ります。活動が進んで軸が固まったら、相性の良い1〜2社に集約していく使い方が効率的です。
転職エージェントの利用に費用はかかりますか?
かかりません。本記事で紹介した20社はすべて求職者の利用が無料です。人材紹介会社は採用が決まった際に企業側から成功報酬を受け取る事業構造のため、求職者に請求が発生することはありません。
30代・40代からのコンサル転職は可能ですか?
可能です。30代は事業会社での専門経験がポテンシャルとして評価される中心層で、総合ファームやFASでは30代未経験の採用実績が豊富にあります。
40代は未経験のポテンシャル採用こそ狭まるものの、業界知見を持つエキスパート採用や、管理部門・PMO経験を活かした転身の道があります。
年齢よりも「何の専門性を持ち込めるか」の整理が重要で、この整理こそエージェントとの面談で最初に行うべき作業です。
まとめ|FAS・ハイクラスは特化型、母集団はスカウト型で押さえる
コンサル転職エージェント選びの結論を整理します。
- コンサル市場は7,987億円規模で2桁成長を続け、M&Aは5,115件と過去最多
- 経営コンサルタントの平均年収は1,134.6万円
- 転職を検討するには追い風の局面
この環境を活かすには、志望領域に合う特化型を軸にした使い分けが欠かせません。
FAS・財務アドバイザリー志望ならハイスタ会計士を軸に会計系特化型を併用する、戦略・総合・IT志望ならMyVisionやムービンなどコンサル特化型を軸にする、年収800万円以上ならEXEハイクラスで転職と社外役員就任を複線で検討する。
そのうえでビズリーチかリクルートダイレクトスカウトを観測網として張っておけば、市場の見落としを防げます。
今日できるアクションは3つです。志望領域の特化型エージェントに1〜2社登録すること、スカウト型に職務経歴書を置いて市場価値の観測を始めること、そして初回面談で「直近の決定実績」を質問してエージェントの実力を見極めることです。
どのサービスも無料なので、まず登録して情報の非対称性を解消するところから始めてください。